45歳の男性。昨日からのどの強い痛みがあり、唾も飲み込めなくなって受診した。38…
45歳の男性。昨日からのどの強い痛みがあり、唾も飲み込めなくなって受診した。38.8℃の発熱があり、声がこもったような話し方で、口からよだれを垂らしている。座って前かがみになり、横になると苦しいという。口を開けて見えるのどの奥には、軽い赤み以外の目立つ所見がない。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 気道が急にふさがる危険があるため、気道を確保できる体制を整えて喉頭を観察する。喉頭蓋の炎症が疑われます。急に窒息することがあるため、気道確保の準備をして専門医が評価します。
- ⑵ 扁桃の周りに膿がたまっていると考え、外来で扁桃の横を針で刺して膿を抜く。扁桃やその周りに腫れはなく、膿を抜く所見はありません。
- ⑶ 口の中に異常が少ないので、かぜとして解熱薬を処方して帰宅させる。のどの奥に所見が乏しいのに強い痛みと飲み込めない症状があるときは、喉頭の病気を疑います。帰宅は危険です。
- ⑷ 食べ物がのどに詰まっていると考え、背中を強くたたいて吐き出させる。異物を飲み込んだ情報はなく、発熱を伴う経過は感染による腫れを示しています。
- ⑸ のどの奥をよく見るため、仰向けに寝かせて舌圧子で舌を強く押し下げる。仰向けにしたり、のどを刺激したりすると、気道が急にふさがるおそれがあります。
解説
気道が急にふさがる危険があるため、気道を確保できる体制を整えて喉頭を観察するのが最も適切です。強いのどの痛みで唾も飲み込めず、こもった声やよだれ、前かがみの姿勢がみられるのに、口から見えるのどの所見が乏しい場合は、喉頭蓋の急な炎症を疑います。喉頭蓋が腫れると短時間で気道がふさがることがあります。仰向けにしたり、のどを強く刺激したりせず、気管挿管や気管切開の準備をしたうえで観察します。
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