58歳の女性。大腸癌検診で、2日間の便を採って調べる免疫法による便潜血検査を受け…
58歳の女性。大腸癌検診で、2日間の便を採って調べる免疫法による便潜血検査を受けた。検査の前に「肉や鉄の多い食べ物を控えたほうがよいか」と尋ねた。この検査の説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 胃からの出血をよく見つけるため、空腹の状態で便を採る必要がある。胃の出血ではヘモグロビンが分解されやすく、免疫法では検出されにくくなります。
- ⑵ 鉄剤やほうれん草で陽性になるので、検査の前は鉄の多い食品を控える。鉄や野菜による偽陽性は化学法の注意点で、免疫法には当てはまりません。
- ⑶ ヒトの血液の成分にだけ反応するので、食事の制限は必要ない。免疫法はヒトのヘモグロビンに対する抗体を使うため、肉や野菜の影響を受けず、食事制限は不要です。
- ⑷ 動物の血液にも反応するので、検査の3日前から肉を控える必要がある。食事の影響を受けるのは古い化学法で、免疫法では肉を控える必要はありません。
- ⑸ 一度でも陰性であれば、大腸癌がないと判断してよいため、1日分で十分である。癌からの出血は毎日あるとは限らず、見落としを減らすために2日分を調べます。
解説
ヒトの血液の成分にだけ反応するので、食事の制限は必要ないと説明します。免疫法による便潜血検査は、ヒトのヘモグロビンに対する抗体を使って便に混じった血液を見つけます。肉に含まれる動物の血液や、鉄の多い食品には反応しないため、食事制限は要りません。上部の消化管で出た血液は腸を通る間に分解されるため、主に大腸からの出血を見つける検査です。出血は毎日あるとは限らないので2日分を調べます。
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