62歳の男性。以前に右肺の結核を治療したことがある。本日、急に咳とともに鮮やかな…
62歳の男性。以前に右肺の結核を治療したことがある。本日、急に咳とともに鮮やかな赤い血を大量に吐き出し、救急搬送された。意識ははっきりしている。胸部の画像で、出血は右肺からと考えられる。気管支鏡などの準備が整うまでの間、とらせる体位として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 頭を低くしたあお向けの姿勢あお向けで頭を下げると、血液が気道全体に広がり、窒息の危険が高まります。
- ⑵ 右側を下にした横向きの姿勢出血している側の肺を下にすると、血液が健康な左肺に流れ込むのを防ぎ、窒息を避けられます。
- ⑶ うつ伏せで顔を横に向けた姿勢うつ伏せは呼吸と観察がしにくく、出血側の管理にも適していません。
- ⑷ 上半身を起こして前かがみになり、両腕を前に伸ばした姿勢出血している側を考えた体位ではなく、血液が健康な肺に流れ込むのを防げません。
- ⑸ 左側を下にした横向きの姿勢健康な左肺を下にすると、右肺の血液が左肺に流れ込み、両肺で呼吸ができなくなります。
解説
右側を下にした横向きの姿勢が最も適切です。大量の喀血で命にかかわるのは、出血そのものよりも、血液が気道にあふれて窒息することです。出血している側の肺を下にした横向きにすると、重力で血液が出血側にとどまり、健康な側の肺に流れ込むのを防げます。そのうえで気道を確保し、気管支鏡で出血部位を確かめたり、気管支の動脈を詰める治療を行ったりします。
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