58歳の女性。1週前からの下腹部痛を主訴に受診した。医療面接で次の情報が得られた…
58歳の女性。1週前からの下腹部痛を主訴に受診した。医療面接で次の情報が得られた。このうち、病歴のうち既往歴として記録するのが最も適切なのはどれか。
- ⑴ 母親が60歳代で大腸癌と診断され、手術を受けている。血縁者の病気は家族歴にあたります。本人の既往歴ではありません。
- ⑵ 毎晩、缶ビールを1本飲み、たばこは吸ったことがない。飲酒や喫煙の習慣は生活歴として記録します。
- ⑶ 夫と2人暮らしで、近所のスーパーで週に4日働いている。家族構成や仕事は社会歴(生活歴)にあたります。
- ⑷ 1週前の夕食後から、下腹部に鈍い痛みが続いている。今回の症状の始まりと経過は現病歴にあたります。
- ⑸ 30歳のときに婦人科で子宮筋腫の開腹手術を受けた。本人がこれまでにかかった病気や受けた手術は既往歴にあたります。腹部の手術歴は腹痛の診療で重要です。
解説
30歳のときの子宮筋腫の手術が既往歴にあたります。既往歴は、本人がこれまでにかかった病気、手術、けが、入院などの記録です。腹部の手術歴は癒着による腸閉塞の原因にもなるため、腹痛の診療では特に大切です。母親の大腸癌は家族歴、今回の痛みの始まりと経過は現病歴、同居家族や仕事は社会歴、飲酒や喫煙は生活歴として、それぞれ分けて記録します。
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