32歳の女性。尿路感染症に対して抗菌薬を内服し始めて5日後に、高熱と全身の紅斑、…
32歳の女性。尿路感染症に対して抗菌薬を内服し始めて5日後に、高熱と全身の紅斑、口唇と眼の粘膜のただれが出現して入院した。薬の副作用による重い皮膚障害と診断された。担当医の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 製薬企業の担当者に口頭で伝えれば、医師から報告する必要はなくなる。企業への連絡とは別に、医療関係者にも副作用を報告する仕組みがあります。
- ⑵ 同じ系統の別の抗菌薬に切り替え、感染症の治療を続ける。同じ系統の薬は交差反応を起こすおそれがあります。系統の異なる薬を選ぶ必要があります。
- ⑶ 抗菌薬の効果を優先し、皮膚の症状を見ながら同じ薬を最後まで飲み続けさせる。重い皮膚障害の原因が疑われる薬を続けると病状が進みます。直ちに中止します。
- ⑷ 原因と疑われる薬を中止して治療を行い、副作用として国の機関に報告する。重い副作用が疑われるときは原因薬を中止し、医療関係者として報告します。報告は同じ被害の拡大を防ぐことにつながります。
- ⑸ 診療録に副作用の記載を残すと責任を問われるので、記録は経過の要約にとどめる。副作用の経過は正確に記録します。記録を省くと次の処方で同じ薬が使われる危険もあります。
解説
原因と疑われる薬を中止して治療を行い、副作用として国の機関に報告するのが最も適切です。高熱、全身の紅斑、粘膜のただれを伴う薬による皮膚障害は重症になり得るため、原因薬を直ちにやめます。医師や薬剤師は、重い副作用を知ったとき国に報告する仕組みがあり、同じ被害の拡大を防ぐことにつながります。経過は正確に診療録へ残し、同じ系統の薬は避けます。
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