74歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で外来に通院している。病状はこの1年安定しており、…
74歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で外来に通院している。病状はこの1年安定しており、日常生活は自立している。妻と2人暮らしで、本人は「先のことはまだ考えたくない」と話す。主治医がこの男性とのアドバンス・ケア・プランニングを進める方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 妻の希望を優先し、本人の意向を聞く前に妻と今後の方針を決めておく。方針の中心は本人の意向です。家族は本人の思いを共有する相手として加わります。
- ⑵ 急に悪化したときに備え、心肺蘇生を行うかどうかを今回の受診で決めて書面にまとめておく。本人の準備が整わないうちに結論を急ぐのは不適切です。話し合いの過程そのものが重視されます。
- ⑶ 治療の選択肢を一覧表にして渡し、自宅で選んで次回に提出してもらう。書類を渡すだけでは価値観の共有になりません。対話を重ねることが欠かせません。
- ⑷ 本人の大切にしていることや希望を少しずつ尋ね、家族も交えて話し合いを繰り返す。本人の価値観を軸に、家族や医療者と継続して話し合い、気持ちの変化に合わせて見直していきます。
- ⑸ 呼吸の状態が悪化して入院したときに、改めて家族と治療の方針を決める。急な悪化の時点では本人が意思を表せないことが多く、元気なうちから話し合っておくことに意味があります。
解説
本人の大切にしていることを少しずつ尋ね、家族も交えて話し合いを重ねるのが最も適切です。アドバンス・ケア・プランニングは、将来の医療やケアについて本人の価値観を中心に、家族や医療者と前もって繰り返し話し合う過程です。気持ちは変わり得るので、一度で結論を出すのではなく見直していきます。重症化してからでは本人の意思を確かめにくく、家族だけで決めたり書類を渡すだけにしたりするのも不適切です。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。