当直中の研修医が、交代で病棟に来た同じ診療科の医師から強い酒のにおいがすることに…
当直中の研修医が、交代で病棟に来た同じ診療科の医師から強い酒のにおいがすることに気づいた。その医師は足元がふらつき、これから入院患者の中心静脈カテーテルを入れる予定だと話している。研修医の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 処置が無事に終わったのを確かめてから、翌朝の申し送りで報告する。報告を後回しにすると、その間に患者へ害が及ぶおそれがあります。処置の前に止める必要があります。
- ⑵ 先輩の判断を尊重し、処置の介助に入って手技の様子を近くで見守る。介助についても危険は減りません。判断力や手技が落ちている可能性のある医師に処置を任せることになります。
- ⑶ 医師本人に水を飲んで休むよう勧め、周囲には知られないように配慮する。同僚をかばう気持ちから問題を伏せると、患者を危険にさらしたままになります。
- ⑷ 患者に事情を説明し、処置を受けるかどうかを患者自身に決めてもらう。安全が確保できない状況の判断を患者に負わせるのは不適切です。医療者の側で体制を整えるべきです。
- ⑸ 処置の前に当直責任者へ状況を伝え、担当の医師を替えてもらう。患者の安全が最優先です。飲酒の影響が疑われる医師に処置をさせず、責任者に伝えて担当を替えるのが適切です。
解説
処置の前に指導医や当直責任者へ伝え、担当を替えてもらうのが最も適切です。医師には、患者に害を与えないこと(無危害)が強く求められます。飲酒で判断力や手技が落ちている疑いのある医師に侵襲的な処置をさせてはいけません。同僚への遠慮から黙ったり、翌朝まで報告を遅らせたりすると、その間に患者が危険にさらされます。判断を患者に委ねるのも筋違いです。
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