62歳の男性。高血圧と2型糖尿病で通院中。推算糸球体濾過量は1分あたり42 mL…
62歳の男性。高血圧と2型糖尿病で通院中。推算糸球体濾過量は1分あたり42 mL/1.73平方メートルで、尿たんぱくが陽性である。血圧は148/90 mmHg。膝の痛みに対して市販の鎮痛薬を毎日飲んでいる。慢性腎臓病の進行を抑えるための対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 造影剤を使った検査を毎月行い、腎臓の形を詳しく追う。造影剤は腎機能を悪化させることがあり、繰り返し使うのは避けます。
- ⑵ 膝の痛みが強いので、鎮痛薬の量を倍に増やして続ける。非ステロイド性抗炎症薬は腎臓の血流を減らし、腎機能を悪化させるおそれがあります。
- ⑶ 血圧と血糖を整え、鎮痛薬の常用を見直す。血圧と血糖の管理、腎臓を傷める薬の回避、たんぱく尿を減らす降圧薬の使用が、慢性腎臓病の進行を抑える基本です。
- ⑷ まだ透析が必要な段階ではないので、治療は行わず経過を見る。早い段階から危険因子を管理することが、進行を抑えるうえで最も大切です。
- ⑸ 腎臓を休めるため、水分を1日500 mL以下に厳しく制限する。極端な水分制限は脱水を招き、かえって腎機能を悪化させます。
解説
血圧と血糖を整え、鎮痛薬の常用を見直し、尿たんぱくを減らす降圧薬を考えるのが最も適切です。慢性腎臓病は、腎機能の低下やたんぱく尿が続く状態で、進行すると末期腎不全に至るだけでなく、心血管病の危険も高まります。進行を抑えるには、血圧と血糖の管理、減塩、禁煙、たんぱく尿を減らす降圧薬の使用に加え、非ステロイド性抗炎症薬などの腎臓を傷める薬や造影剤を避けることが大切です。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。