1歳6か月の男児。顔色が悪く、機嫌が悪いことが多いと母親が心配して受診した。離乳…
1歳6か月の男児。顔色が悪く、機嫌が悪いことが多いと母親が心配して受診した。離乳食をあまり食べず、牛乳を1日に1 L以上飲んでいる。ヘモグロビン8.4 g/dL、平均赤血球容積は低値、血清フェリチン低値。血便はない。原因と対応の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 牛乳の飲みすぎによる鉄の不足で、牛乳を減らし鉄を補う。牛乳は鉄が少なく、多く飲むと鉄を含む食事が減るため、幼児の鉄欠乏性貧血の原因になります。
- ⑵ ビタミンB12の不足による大球性貧血で、ビタミンを注射する。平均赤血球容積は低く、小球性の貧血です。
- ⑶ 遺伝的なヘモグロビンの異常による貧血で、生涯の輸血が必要である。フェリチン低値で鉄の不足がはっきりしており、遺伝性の異常による貧血ではありません。
- ⑷ 白血病による骨髄の造血の低下で、すぐに骨髄検査を行う。白血球や血小板の異常はなく、鉄欠乏の所見がそろっているため、まず鉄の補充を行います。
- ⑸ 牛乳のカルシウム不足による貧血で、牛乳をさらに増やす。牛乳を増やすと鉄の不足がさらに進みます。
解説
牛乳の飲みすぎで鉄を含む食事が不足した鉄欠乏性貧血で、牛乳を減らし鉄を補うのが最も適切です。幼児期は成長のために鉄の必要量が多い一方、牛乳は鉄が少なく、多く飲むと満腹になって鉄を含む食事が減ります。そのため牛乳を多く飲む幼児では鉄欠乏性貧血が起こりやすく、元気のなさや発達への影響も心配されます。牛乳の量を減らして鉄を含む食品を増やし、鉄剤で補います。
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