29歳の初妊婦。妊娠30週。今朝、陣痛がないまま腟から水のような液体が流れ出て受…
29歳の初妊婦。妊娠30週。今朝、陣痛がないまま腟から水のような液体が流れ出て受診した。検査で破水と確かめられた。体温36.8℃で、子宮の圧痛はなく、胎児の心拍は正常である。子宮の収縮はほとんどない。この時点の対応として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 陣痛を促す薬を直ちに点滴し、その日のうちに経腟分娩させる。感染や胎児の異常がない30週では、妊娠の延長を図ることが基本です。
- ⑵ 子宮内の感染を防ぐため、抗菌薬を投与する。破水すると腟から細菌が上がって子宮内の感染が起こりやすくなるため、抗菌薬を投与します。
- ⑶ 胎児の肺の成熟を促すため、母体に副腎皮質ステロイドを投与する。早産となる可能性が高いため、母体へのステロイド投与で胎児の肺の成熟を促し、呼吸障害を減らします。
- ⑷ 自宅に帰して安静を保ち、1週間後の健診で様子を確かめる。破水後は感染や臍帯の圧迫などの危険があり、入院して管理します。
- ⑸ 子宮口の開き具合を、毎日指で内診して確かめる。破水後の内診を繰り返すと、子宮内への感染の危険が高まります。
解説
抗菌薬の投与と、胎児の肺の成熟を促す母体へのステロイド投与が正しい対応です。陣痛が始まる前に破水することを前期破水といい、妊娠37週未満で起こると早産や子宮内感染の危険が高まります。感染や胎児の状態の悪化がなければ、入院して母体の体温、子宮の圧痛、胎児の心拍などを観察しながら妊娠の延長を図ります。感染の徴候が出たり、胎児の状態が悪くなったりした場合は分娩を考えます。
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