76歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で、安静時の動脈血酸素分圧が低く、自宅で鼻カニュー…
76歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で、安静時の動脈血酸素分圧が低く、自宅で鼻カニューラによる在宅酸素療法を始めることになった。本人は1日数本の喫煙を続けており、台所ではガスこんろを使っている。導入にあたっての指導として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 酸素の機械は、ガスこんろのすぐ横に置いて、調理中もそのまま吸う。火気の近くで酸素を使うと引火の危険があり、火から距離をとる必要があります。
- ⑵ 息苦しいときほど回復が早まるので、指示の数倍の流量に自分で上げてよいと伝える。二酸化炭素がたまりやすい患者では、自己判断で流量を上げると意識障害を起こすおそれがあります。
- ⑶ 酸素の使用中は火が燃え広がりやすく、喫煙をやめ火気から離れる。高濃度の酸素は燃焼を強め、喫煙や火気による火災ややけどの事故が起きているため、禁煙と火気の回避が必須です。
- ⑷ 酸素は外出のときには使わず、家の中で横になっているときに限って使う。動くときに酸素が足りなくなりやすく、外出や労作時にも処方どおりに使います。
- ⑸ 酸素を吸っていれば、たばこを吸っても肺への害は打ち消されると説明する。酸素は喫煙の害を打ち消さず、喫煙を続けると病気が進み、火災の危険もあります。
解説
酸素を吸っている間は火に近づくと燃え広がる危険があるため、喫煙をやめ、火気から離れるよう指導するのが最も適切です。在宅酸素療法では、酸素が衣服や髪に残って燃えやすくなり、喫煙中の引火やこんろの火による火災、やけどの事故が起きています。火気からは一定の距離をとり、禁煙を徹底します。流量は処方どおりに使い、労作時の流量や外出時の携帯用ボンベの使い方も指導します。
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