ソクマル医師

70歳の男性。直腸癌に対して直腸を切除し、腸をつなぎ合わせる手術を受けた。術後4…

70歳の男性。直腸癌に対して直腸を切除し、腸をつなぎ合わせる手術を受けた。術後4日目までは経過は順調であったが、5日目に38.6℃の発熱と下腹部の痛みが出た。吻合部の近くに置いた腹腔ドレーンから、濁った茶色で便のにおいのする排液が出ている。白血球とCRPが上昇している。最も考えられる状態はどれか。

解説

腸をつないだ部分がほころび、腸の内容が腹腔に漏れている縫合不全が最も考えられます。縫合不全は消化管の手術後の重い合併症で、術後3〜7日ごろに、発熱、腹痛、炎症反応の上昇とともに、ドレーンから便のような排液や膿が出ることで気づかれます。直腸の手術で起こりやすく、栄養状態の不良や糖尿病、喫煙なども危険を高めます。範囲が広い場合は腹膜炎になるため、再手術で人工肛門を造ることもあります。
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