66歳の男性。5日前に温泉旅館に泊まった。3日前から高熱と咳が出て、本日、息苦し…
66歳の男性。5日前に温泉旅館に泊まった。3日前から高熱と咳が出て、本日、息苦しさと意識のもうろうが出たため救急搬送された。胸部エックス線写真で右の肺に広い浸潤影を認め、血清ナトリウムが低い。喀痰のグラム染色では菌がはっきり見えない。原因菌を早く推定するために行う検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 尿の中の菌の成分を調べる、レジオネラの尿中抗原検査温泉などの水を介した感染、重い肺炎、低ナトリウム血症はレジオネラ肺炎を示し、尿中抗原で早く推定できます。
- ⑵ 便を培養して調べる、腸管出血性大腸菌の便培養下痢や血便がなく、肺炎の原因菌を調べる検査としては適しません。
- ⑶ 皮膚に液を注射して反応を見る、結核のツベルクリン反応結果が出るまで日数がかかり、急性の重い肺炎の原因を早く調べる検査ではありません。
- ⑷ 血液中の抗体の上昇をみる、梅毒の血清反応梅毒は急性の肺炎の原因ではなく、この経過とは結びつきません。
- ⑸ 鼻の奥をぬぐって調べる、インフルエンザの迅速抗原検査温泉での曝露や低ナトリウム血症を伴う重い肺炎は、インフルエンザだけでは説明しにくい経過です。
解説
レジオネラの尿中抗原検査が最も適切です。レジオネラは温泉や循環式の浴槽、冷却塔などの水の中で増え、しぶきを吸い込むことで感染します。高熱、重い肺炎、意識障害、低ナトリウム血症などを伴い、グラム染色では見えにくいのが特徴です。尿中抗原は短時間で結果が出て診断の助けになります。治療では、細胞の中に入る薬が効く抗菌薬を選ぶ必要があります。
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