ソクマル医師

60歳の男性。アルコール性肝硬変で通院している。この1か月でお腹が張ってきた。仰…

60歳の男性。アルコール性肝硬変で通院している。この1か月でお腹が張ってきた。仰向けで腹部を打診すると、へその周りは鼓音で、両側の脇腹はにぶい音がする。次に右を下にして横になってもらうと、上になった左の脇腹のにぶい音が鼓音に変わった。この所見が示すものとして最も適切なのはどれか。

解説

腹腔内に自由に動く液体、すなわち腹水がたまっていることを示します。仰向けでは腹水は脇腹の方へ集まり、ガスを含む腸は上に浮くため、へその周りが鼓音、脇腹が濁音になります。体の向きを変えると腹水が低い方へ移動するため、上になった側の濁音が鼓音に変わります。この所見を移動性濁音といいます。肝硬変では門脈圧の上昇や低アルブミン血症によって腹水がたまります。
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