腎盂腎炎の診察に有用なのはどれか。
腎盂腎炎の診察に有用なのはどれか。
- ⑴ 振水音の聴診振水音は胃内容の停滞(幽門狭窄など)を示す所見で、腎盂腎炎の診察には用いません。
- ⑵ Traube 三角の打診Traube三角の打診は脾腫の評価に用います。
- ⑶ 鼠径リンパ節の触診鼠径リンパ節の触診は下肢や外陰部の感染・腫瘍の評価に用います。
- ⑷ 腹部血管雑音の聴診腹部血管雑音は腎動脈狭窄や大動脈瘤の評価に用いますが、腎盂腎炎の診察には役立ちません。
- ⑸ 肋骨脊柱角の叩打診肋骨脊柱角の叩打痛は腎盂腎炎に特徴的な所見で、診察に有用です。
解説
正解は⑸です。急性腎盂腎炎では、発熱、悪寒戦慄、腰背部痛に加えて、患側の肋骨脊柱角(CVA)に叩打痛を認めることが特徴的な身体所見です。肋骨脊柱角は第12肋骨と脊柱がなす角の部位で、腎臓の位置に相当し、炎症で腫大した腎臓に振動が伝わることで痛みが生じます。尿路結石でも同様に叩打痛がみられます。振水音は幽門狭窄などの胃内容停滞、Traube三角の打診は脾腫、腹部血管雑音は腎血管性高血圧や腹部大動脈瘤の評価に用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成