88歳の女性。両耳の聞こえが悪く、補聴器は使っていない。車椅子に乗って家族と外来…
88歳の女性。両耳の聞こえが悪く、補聴器は使っていない。車椅子に乗って家族と外来を受診した。医師が問診と診察を始めるにあたり、本人と意思を通わせるための工夫として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 聞こえにくいので本人への質問は省き、家族から話を聞く。本人が話せる場合は本人から話を聞くことが基本で、家族だけに頼るのは本人を軽視することになります。
- ⑵ 電子カルテの画面を見ながら、横を向いたまま質問を続ける。顔が見えないと口の動きや表情の手がかりが得られず、伝わりにくくなります。
- ⑶ 時間を節約するため、専門用語を交えて早口で一度に説明する。早口や専門用語は聞き取りと理解をいっそう難しくします。
- ⑷ 車椅子の後ろに立ち、耳元で甲高い声を大きく張り上げて話す。後ろからでは表情や口元が見えず、高い大声はかえって聞き取りにくくなります。
- ⑸ 本人の正面で目の高さを合わせ、口元を見せてゆっくり話す。正面で目線を合わせ、口元や表情が見えるようにゆっくり話すと、難聴のある人にも伝わりやすくなります。
解説
本人の正面で目の高さを合わせ、口元を見せてゆっくり話すのが最も適切です。加齢による難聴では、高い音が聞き取りにくく、早口だと言葉を聞き分けにくくなります。正面から目線を合わせ、表情や口の動きが見えるようにして、やや低めの声ではっきり区切って話すと伝わりやすくなります。必要に応じて筆談も使い、家族がいても本人を中心に話を聞くことが大切です。
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