38歳の男性。1か月前からの頭痛で受診した。神経学的な診察と頭部の画像検査では異…
38歳の男性。1か月前からの頭痛で受診した。神経学的な診察と頭部の画像検査では異常を認めなかった。結果を伝えても男性は表情が硬く、納得していない様子である。医師がまずかける言葉として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「頭痛の薬を出しますので、1日3回きちんと飲んでください」患者の思いを確かめないまま治療に進むと、不安が解消されず受診が繰り返されます。
- ⑵ 「頭痛は気持ちの持ちようで変わりますから、気楽にどうぞ」症状を気のせいのように扱うと、患者は訴えを軽く見られたと感じます。
- ⑶ 「ご自身では、この頭痛の原因をどのようにお考えですか」患者が症状をどうとらえ、何を心配しているかという解釈を尋ねると、不安の正体に近づけます。
- ⑷ 「念のため、大きな病院で精密な検査を受けてみましょう」必要性の乏しい検査を重ねても、患者が何を心配しているかは分かりません。
- ⑸ 「検査に異常はないので、心配するような病気はありません」結果を繰り返して打ち切ると、患者の心配が残ったままになり、納得につながりません。
解説
「ご自身では、この頭痛の原因をどのようにお考えですか」と尋ねるのが最も適切です。患者は症状について自分なりの考えや心配を持っており、これを解釈モデルといいます。検査で異常がなくても、たとえば身近な人が脳腫瘍で亡くなったといった背景があれば、不安は消えません。患者の考えを聞いてから説明すると、心配に合わせた説明ができ、納得や信頼につながります。
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