手術後に合併症が生じた患者が、執刀した医師と病院に損害賠償を求める民事訴訟を起こ…
手術後に合併症が生じた患者が、執刀した医師と病院に損害賠償を求める民事訴訟を起こした。医師の側に賠償の責任が認められるために必要な条件として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 医師に注意義務違反があり、それによって患者に損害が生じたこと民事上の責任は、過失(注意義務違反)と損害、その間の因果関係がそろって初めて認められます。
- ⑵ 病院が医療事故として、第三者機関に事故の発生を報告したこと事故の報告は再発防止のための仕組みで、報告したことが責任の根拠になるわけではありません。
- ⑶ 同じ出来事について、刑事裁判で医師の有罪が確定したこと民事と刑事は別の手続きで、刑事の有罪は民事責任の要件ではありません。
- ⑷ 手術の結果が、患者の期待していた状態に届かなかったこと医療は結果を約束するものではなく、結果が悪いことだけでは責任は生じません。
- ⑸ 手術の前に、患者から書面による同意を得ていなかったこと説明や同意の不備は争点の一つになりえますが、責任を認める要件そのものではありません。
解説
注意義務違反があり、それによって損害が生じたことが必要です。医療訴訟では、その時点の医療水準に照らして医師が尽くすべき注意を怠ったか、そしてその怠りが患者の損害の原因になったかが問われます。医療は結果を保証する契約ではないため、合併症が起きたことだけでは責任は生じません。また、民事の責任と刑事の責任はそれぞれ別の手続きで判断されます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。