16歳の女子。13歳で初経があり、1年前から月経が規則的になるとともに、月経の初…
16歳の女子。13歳で初経があり、1年前から月経が規則的になるとともに、月経の初日と2日目に下腹部の強い痛みと吐き気が出て、学校を休むことがある。痛みは月経の3日目には治まる。月経の量は普通で、腹部の超音波検査で子宮と卵巣に異常はない。この痛みの成り立ちと治療の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 精神的なストレスが原因で、子宮には何の変化も起きていない。機能性の月経困難症では、プロスタグランジンによる子宮の収縮という体の変化が起きています。
- ⑵ 子宮の外に子宮内膜に似た組織が広がり、手術で病変を取り除く必要がある。超音波で異常がなく、初経から間もない時期に始まった痛みは、器質的な病気によらない機能性のものと考えます。
- ⑶ 子宮の筋層に良性の腫瘍ができており、腫瘍を切除すれば痛みは治まる。超音波で子宮に異常はなく、子宮筋腫は16歳ではまれです。
- ⑷ 細菌が骨盤の中に感染しており、抗菌薬を長期間内服すれば痛みは治まる。毎回の月経に一致して起こり、発熱もないため、感染症ではありません。
- ⑸ 子宮内膜のプロスタグランジンが子宮を強く収縮させ、抗炎症薬が効く。器質的な病気がない若年者の月経困難症は機能性で、プロスタグランジンによる子宮の過剰な収縮が原因のため、その産生を抑える薬が有効です。
解説
子宮内膜で作られるプロスタグランジンが子宮を強く収縮させ、非ステロイド性抗炎症薬が効く、という組合せが最も適切です。器質的な病気のない月経困難症は、排卵のある周期が確立した思春期に多く、月経の初日から2日目に強い痛みが出ます。プロスタグランジンが子宮の筋肉を強く収縮させて血流が減ることが原因で、その産生を抑える非ステロイド性抗炎症薬や低用量の女性ホルモン剤が有効です。
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