26歳の女性。初経以来、月経は2〜3か月に1回と不規則である。口の周りや下腹部の…
26歳の女性。初経以来、月経は2〜3か月に1回と不規則である。口の周りや下腹部の毛が濃く、にきびが多い。BMI 29。血液検査で黄体形成ホルモンが卵胞刺激ホルモンより高く、男性ホルモンがやや高い。経腟超音波検査で両側の卵巣に小さな卵胞が多数、数珠のように並んでいる。この病気について正しいのはどれか。
- ⑴ 体重を減らすと排卵が止まるため、減量は避けた方がよい。肥満を伴う場合は減量によって排卵が回復することがあり、生活習慣の改善が勧められます。
- ⑵ プロラクチンが著しく増えて、乳汁が出ることが特徴である。乳汁の分泌を伴う高プロラクチン血症とは別の病気です。
- ⑶ 卵巣の卵胞が早く尽きて、閉経したのと同じ状態になる。卵巣の卵胞はむしろ多数あり、卵胞刺激ホルモンが著しく高い早発卵巣不全とは異なります。
- ⑷ 排卵が起こりにくく、インスリンの効きが悪いことが多い。多嚢胞性卵巣症候群では卵胞が育たず排卵障害が起き、インスリン抵抗性を伴うことが多いのが特徴です。
- ⑸ 卵巣の悪性腫瘍で、すぐに両側の卵巣を摘出する必要がある。多数の小さな卵胞は腫瘍ではなく、卵巣の摘出は行いません。
解説
排卵が起こりにくく、インスリンの効きが悪いことが多い、というのが正しいです。月経不順、多毛やにきびなどの男性ホルモンの過剰の徴候、黄体形成ホルモンの上昇、卵巣の多数の小さな卵胞は、多嚢胞性卵巣症候群の特徴です。肥満やインスリン抵抗性を伴うことが多く、将来の糖尿病や子宮内膜増殖症の危険も高まります。減量、月経の調節、妊娠希望時の排卵誘発などで治療します。
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