1歳2か月の男児。ファロー四徴症と診断され、手術を待っている。朝、激しく泣いた後…
1歳2か月の男児。ファロー四徴症と診断され、手術を待っている。朝、激しく泣いた後に急に唇の色が紫色になり、呼吸が速く深くなって、ぐったりした。駆けつけた医師がまず行う対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 仰向けで脚をまっすぐ伸ばして寝かせる。脚を伸ばした姿勢では体血管の抵抗が上がらず、右左短絡は減りません。
- ⑵ 強心薬を投与して心臓の収縮を強める。心収縮を強める薬は右室の流出路の狭窄を強め、肺への血流をさらに減らして発作を悪化させます。
- ⑶ 利尿薬を静注して体の水分を減らす。脱水は血液を濃くして発作を悪化させます。発作時にはむしろ輸液を考えます。
- ⑷ 膝を胸に引き寄せる姿勢をとらせる。膝胸位で下肢の動脈を圧迫すると体血管の抵抗が上がり、右左短絡が減って肺への血流が増えます。
- ⑸ マスクなどで酸素を投与する。酸素の投与は肺血管を広げ、低酸素を和らげます。発作時の基本的な対応です。
解説
膝を胸に引き寄せる姿勢をとらせることと、酸素を投与することが適切です。ファロー四徴症では、泣いたり排便したりした後に右室の流出路が狭まり、肺への血流が減って全身への右左短絡が増え、急にチアノーゼが強まる無酸素発作が起こります。膝胸位で体血管の抵抗を上げ、酸素を投与し、改善しなければ鎮静薬やβ遮断薬、輸液を用います。強心薬は流出路の狭窄を強めるため避けます。
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