48歳の女性。3か月前から、朝起きると両手の指がこわばって1時間以上動かしにくい…
48歳の女性。3か月前から、朝起きると両手の指がこわばって1時間以上動かしにくい。両手の指の付け根の関節と、指の真ん中の関節が左右対称に腫れて痛む。指先に近い関節には異常がない。CRP 2.4 mg/dL、抗CCP抗体陽性である。最も考えられる病態はどれか。
- ⑴ 腸や尿道の感染症の後に、下肢の大きな関節に一時的な炎症が出ている。反応性関節炎は感染の後に下肢の大関節に非対称に起こることが多く、この患者の経過とは合いません。
- ⑵ 加齢で関節の軟骨がすり減り、指先に近い関節に骨のこぶができていく。手指の変形性関節症は指先に近い関節に多く、朝のこわばりは短時間で、抗CCP抗体は陰性です。
- ⑶ 関節を包む滑膜に自己免疫による炎症が続き、軟骨や骨が壊されていく。長く続く朝のこわばり、手指の付け根と中間の関節の対称性の腫れ、抗CCP抗体陽性は関節リウマチの特徴です。
- ⑷ 細菌が血液を通って1つの関節に入り込み、関節の中に膿がたまっている。化膿性関節炎は通常1つの関節に急に起こり、両手の多関節の対称性の腫れとは合いません。
- ⑸ 血液中の尿酸が結晶になって関節にたまり、急に強い炎症を起こしている。痛風は足の親指の付け根に急に起こる単関節炎が典型で、多関節の対称性の慢性炎症とは合いません。
解説
関節を包む滑膜に自己免疫による炎症が続く関節リウマチが最も考えられます。1時間以上続く朝のこわばり、手指の付け根や中間の関節に左右対称に起こる腫れと痛みが特徴で、指先に近い関節は侵されにくいです。抗CCP抗体は関節リウマチに特異性の高い自己抗体です。滑膜炎が続くと軟骨や骨が壊れて変形が進むため、早期から抗リウマチ薬で治療します。
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