17歳の男子。冬に、3時間前から急に38.8℃の発熱と全身の関節痛が出たため受診…
17歳の男子。冬に、3時間前から急に38.8℃の発熱と全身の関節痛が出たため受診した。同じクラスでインフルエンザが流行している。鼻腔ぬぐい液の抗原迅速検査は陰性であった。この結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 細菌による感染であることが確定したため、抗菌薬で治療する根拠が得られた。インフルエンザの検査が陰性でも、細菌感染の証明にはなりません。別に根拠が必要です。
- ⑵ 感度の高い検査なので、陰性であればインフルエンザは否定できると判断する。抗原迅速検査の感度は十分に高くはなく、陰性でもインフルエンザを否定することはできません。
- ⑶ 発症からの時間が短くウイルス量が少ないため、感染していても陰性になり得る。抗原迅速検査は発症直後はウイルス量が少なく、感染していても陰性になることがあります。流行状況とあわせて判断します。
- ⑷ ウイルスに対する抗体が作られる前の時期で、陰性は免疫がないことを意味する。この検査はウイルスの抗原を調べるもので、抗体の有無を見る検査ではありません。
- ⑸ 検体の採り方に誤りがあった証拠なので、同じ部位から直ちに検査し直す。陰性の理由は採取の誤りに限らず、発症早期のウイルス量の少なさが大きな要因です。
解説
発症から時間が短くウイルス量が少ないため、感染していても陰性になり得ると解釈するのが最も適切です。インフルエンザの抗原迅速検査は手軽ですが感度は十分に高くなく、とくに発症直後は鼻やのどのウイルス量が少ないため偽陰性になりやすいです。流行状況や急な高熱と関節痛などの臨床像から強く疑われる場合は、陰性でもインフルエンザとして対応を考えます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。