20歳の女性。サッカーの試合中、相手と接触せずに着地した際に右膝をひねり、「ぶつ…
20歳の女性。サッカーの試合中、相手と接触せずに着地した際に右膝をひねり、「ぶつっ」という音がした。その後、膝が腫れて歩きにくくなったため翌日受診した。前十字靱帯の損傷を疑って行う診察の所見として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 膝のお皿を外側へ押し出そうとすると、患者が怖がって太ももに力を入れる。膝蓋骨を外へ押した時の不安感は、膝蓋骨脱臼の既往を示す所見で、前十字靱帯の評価ではありません。
- ⑵ 膝を90度に曲げて、すねの骨を後ろに押すと健側より大きく後ろへずれる。脛骨が後ろへずれるのは後十字靱帯の損傷の所見です。前十字靱帯の評価とは逆の向きです。
- ⑶ 膝を曲げ伸ばししながら下腿をひねると、関節の内側で引っかかる音がする。曲げ伸ばしとひねりで引っかかりや音が生じるのは半月板の損傷を疑う所見です。
- ⑷ 膝を伸ばした状態で内側から外へ押すと、膝の外側が開いて痛みが出る。膝の外側が開いて痛むのは外側側副靱帯の損傷の所見です。この操作は前十字靱帯の評価ではありません。
- ⑸ 膝を軽く曲げて太ももを固定し、すねの骨を前に引くと健側より大きく動く。前十字靱帯は脛骨が前へずれるのを防いでいます。損傷すると脛骨を前に引いた時の動きが大きくなります。
解説
膝を軽く曲げてすねの骨を前に引くと、健側より大きく動く所見が最も適切です。前十字靱帯は大腿骨に対して脛骨が前へずれるのを防ぐ靱帯で、接触のない着地やひねりで損傷しやすく、断裂音と急な関節の腫れを伴うことが多いです。脛骨が後ろへずれるのは後十字靱帯、曲げ伸ばしでの引っかかりは半月板、膝の外側が開くのは外側側副靱帯の損傷の所見です。
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