1歳6か月の男児。昨夜から38.9℃の発熱があり、本日朝、全身を硬直させてがくが…
1歳6か月の男児。昨夜から38.9℃の発熱があり、本日朝、全身を硬直させてがくがくと震わせるけいれんが2分間続いた。救急外来到着時にはけいれんは止まり、泣いて母親にしがみついている。意識は清明で、項部硬直はなく、手足の動きに左右差はない。発達に遅れはない。母親への説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 脳に異常な電気の流れがあるため、今日から抗てんかん薬を毎日飲むよう説明する。単純型熱性けいれんは、てんかんとは異なり、通常は抗てんかん薬の継続的な内服を行いません。
- ⑵ 次に熱が出たらすぐ解熱薬を使えば、けいれんは二度と起こらないと説明する。解熱薬で熱性けいれんの再発は防げないことが分かっています。再発の可能性があることも伝えます。
- ⑶ 発熱に伴って起こるけいれんで、多くは後遺症を残さずに治まると説明する。生後6か月〜5歳の発熱時に起こる短時間の全身けいれんで、意識が戻り神経所見がない場合は単純型熱性けいれんと考えます。
- ⑷ けいれん中は舌をかまないよう、口の中に箸やタオルを入れておくよう説明する。口に物を入れると、歯の損傷や窒息、指をかまれる危険があります。けいれん中は横向きにして見守ります。
- ⑸ けいれんで脳が傷ついた可能性が高く、入院して脳の手術を検討すると説明する。数分で止まる単純型の熱性けいれんで脳に障害が残ることはまれで、手術の対象にもなりません。
解説
発熱に伴うけいれんで、多くは後遺症を残さず治まると説明するのが最も適切です。生後6か月から5歳ころの子どもが、38℃以上の発熱に伴って短時間の全身けいれんを起こし、すぐに意識が戻って神経の異常がない場合は、単純型熱性けいれんと考えます。経過は良好で、通常は抗てんかん薬を続けて飲む必要はありません。けいれん中は横向きにして、口に物を入れずに見守ります。
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