地域包括支援センターの保健師の対応で最も適切なのはどれか。
次の文を読み54、55 の問いに答えよ。A さん(55 歳、男性)は、妻(48 歳、パート勤務)と長女(16 歳、高校生)の3人暮らしである。A さんは会社員として勤務していたが、3年前に記憶力の低下を感じ医療機関を受診したところ若年性認知症と診断された。今は退職し、就労支援事業所に通っているが、最近になり外出して道に迷い近所の住民に保護されたり、周囲に暴言を吐いたりするようになっていた。妻は、A さんの変化に不安を感じ地域包括支援センターへ相談に訪れた。
地域包括支援センターの保健師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ A さんの要介護認定の申請を勧める。要介護認定の申請も選択肢ですが、まず本人と家族の状況を専門職が評価することが先になります。
- ⑵ 若年性認知症の症状への理解を促す。症状の理解を促すだけでは、現に生じている生活上の困りごとへの対応になりません。
- ⑶ 認知症初期集中支援チームへの支援依頼を提案する。専門職が訪問して包括的に評価し、医療や介護へつなぐ仕組みで、この段階に適しています。
- ⑷ 認知症対応型共同生活介護〈認知症高齢者グループホーム〉の入所を提案する。在宅生活を続けたい段階であり、入所の提案は本人と家族の意向に沿いません。
解説
正解は⑶です。Aさんは道に迷う、暴言を吐くといった症状が現れ、家族も対応に困っていますが、医療や介護のサービスには十分つながっていません。認知症初期集中支援チームは、専門職が家庭を訪問して本人と家族を包括的に評価し、医療受診や介護サービスの利用につなげる仕組みで、まさにこの段階に適しています。要介護認定の申請や入所の提案は、状況を評価したうえで検討する段階です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成