その後、B 市の自殺対策計画を担当している保健師は、関係機関との連携強化だけでな…
次の文を読み45〜47 の問いに答えよ。A さん(58 歳、男性、独居)は1年前に失業した。その後、就職先が決まらず、預貯金が底をついたが、身寄りがなく身近な相談者もいなかった。経済苦により3か月前に自殺を図って病院に搬送された。日常生活動作〈ADL〉は問題なく回復したが、頭を打ったことによる外傷性脳損傷によって軽度の記憶障害が残り、特に数の計算が難しくなった。また、入院中に生活保護を受給することになった。
その後、B 市の自殺対策計画を担当している保健師は、関係機関との連携強化だけでなく、住民が自殺予防のゲートキーパーとなれるよう、ゲートキーパー養成事業を新たに計画した。予算案作成にあたりこの事業について住民から幅広く意見を得ることとした。意見を得るのに適切な方法はどれか。
- ⑴ フォーラムの開催フォーラムは参加できる人が日時や会場に制約され、幅広い意見を集めるには限界があります。
- ⑵ 市議会における審議市議会の審議は住民の代表による議論で、住民から直接意見を集める手続ではありません。
- ⑶ 自殺対策審議会の開催審議会は選ばれた委員による検討の場で、住民一般の意見を募る方法ではありません。
- ⑷ パブリックコメントの実施案を公表して誰でも意見を提出できる手続であり、幅広く意見を得る目的に合っています。
解説
正解は⑷です。パブリックコメントは、行政が施策や計画の案をあらかじめ公表し、広く住民から意見を募る手続で、関心のある人なら誰でも、時間や場所にしばられずに意見を出せます。住民から幅広く意見を得たいという目的に最も合う方法です。フォーラムや審議会は参加できる人が限られ、市議会における審議は住民の代表による議論で、住民から直接意見を集める方法ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成