この研究デザインはどれか。
次の文を読み50〜52 の問いに答えよ。人口2万人のA 市において運動習慣の有無と総死亡数との関連に注目し、施策に反映させるために疫学調査を行うこととした。特定健康診査の際に運動習慣に関する聞き取り調査を行った。運動習慣ありを「週2回以上、1回30 分以上、1年以上、運動をしている者」と定義し、その後5年間の死亡の有無を確認した。
この研究デザインはどれか。
- ⑴ 横断研究横断研究は一時点で曝露と結果を同時に調べる設計で、5年間の追跡は行いません。
- ⑵ 介入研究介入研究は研究者が運動の実施を割り付ける設計で、本調査は習慣を聞き取っているだけです。
- ⑶ コホート研究曝露を先に把握し、その後の死亡の発生を追跡して比べており、コホート研究にあたります。
- ⑷ 症例対照研究症例対照研究は死亡者と生存者を選んでから過去の曝露を調べる設計で、順序が逆です。
- ⑸ 生態学的研究生態学的研究は個人ではなく集団を単位として指標どうしを比べる設計です。
解説
正解は⑶です。この調査は、特定健康診査の時点で運動習慣の有無という曝露を把握し、その後5年間にわたって死亡の有無という結果を追跡しています。曝露を先に確認し、時間を追って結果の発生を比べる設計はコホート研究にあたります。一時点で曝露と結果を同時にみるのが横断研究、結果から過去の曝露をさかのぼるのが症例対照研究で、研究者が曝露を割り付ければ介入研究になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成