A 市は全国と比較して、住民の平均年齢が高いと推測した。得られた死亡率を解釈する…
次の文を読み50〜52 の問いに答えよ。人口2万人のA 市において運動習慣の有無と総死亡数との関連に注目し、施策に反映させるために疫学調査を行うこととした。特定健康診査の際に運動習慣に関する聞き取り調査を行った。運動習慣ありを「週2回以上、1回30 分以上、1年以上、運動をしている者」と定義し、その後5年間の死亡の有無を確認した。
A 市は全国と比較して、住民の平均年齢が高いと推測した。得られた死亡率を解釈する際に、年齢構成を考慮するために間接法による年齢調整を行うこととし、標準化死亡比〈SMR〉を求めることとした。その際に必要な情報はどれか。
- ⑴ 基準集団の総人口基準集団の総人口は用いず、必要なのは基準集団の年齢別死亡率です。
- ⑵ 観察集団の総死亡数観察集団で実際に生じた総死亡数は、SMRの分子として必要です。
- ⑶ 基準集団の総死亡数基準集団の総死亡数そのものではなく、年齢別の死亡率が必要になります。
- ⑷ 基準集団の年齢別人口必要なのは観察集団の年齢別人口で、基準集団の年齢別人口は直接は用いません。
- ⑸ 観察集団の年齢別死亡数観察集団の年齢別死亡数が分かるなら直接法が使え、間接法を用いる必要がありません。
解説
正解は⑵です。標準化死亡比〈SMR〉は、観察集団で実際に生じた死亡数を、基準集団の年齢別死亡率を観察集団の年齢別人口に当てはめて求めた期待死亡数で割った値です。したがって計算には、観察集団の総死亡数、観察集団の年齢別人口、基準集団の年齢別死亡率が必要になります。選択肢のうち必要なのは観察集団の総死亡数で、基準集団の総人口や総死亡数そのものは用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成