保健師は、A 社全体の集団分析結果を利用して、管理監督者が職場環境改善に積極的に…
次の文を読み45〜47 の問いに答えよ。建設業のA 社は、毎年ストレスチェックを従業員に実施している。会社全体の健康リスクの評価において、多くの従業員が高ストレスに該当した。A 社の保健師が部門ごとに分析したところ、設計部は他の部署より高ストレスの該当者の割合が高かった。
保健師は、A 社全体の集団分析結果を利用して、管理監督者が職場環境改善に積極的に関与する必要があると考えた。高ストレスの該当者が多いことへの保健師の取り組みとして最も効果的なのはどれか。
- ⑴ 健康相談日を増やす。相談日を増やすことは個人への対応で、職場環境そのものの改善にはつながりません。
- ⑵ 職場巡視の回数を増やす。職場巡視は作業環境の確認が中心で、心理的な負担の軽減には直接つながりません。
- ⑶ 管理監督者への研修を実施する。職場を動かす立場の管理監督者が学ぶことで、職場環境の改善が組織として進みます。
- ⑷ 産業保健総合支援センターへ連絡する。外部機関への連絡は支援を得る手段にすぎず、社内の改善を進める取り組みではありません。
- ⑸ 心の相談窓口の案内ポスターを掲示する。ポスターの掲示は相談への入口を示すにとどまり、環境の改善にはなりません。
解説
正解は⑶です。職場環境の改善は、職場を動かす立場にある管理監督者の理解と関与がなければ進みません。研修によって、ストレスの背景や職場環境改善の進め方、部下への接し方を学んでもらうことが、組織全体の高ストレス者を減らすうえで最も効果的です。相談日や窓口の案内、巡視の増加は、不調になった個人への対応にとどまり、環境そのものを変える働きかけにはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成