事業所の保健師はA さんに2回目の面接を行った。自分の健康をどう思っているのかを…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(45 歳、男性、営業職)。妻(44 歳)と長男(高校生)の3人家族。事業所の定期健康診断の結果、BMI 30、血圧値145/88 mmHg で、医師から体重減少と塩分制限を指導された。A さんは保健師の指導を受けた時「帰宅が遅いので夕食の時間は遅くなり、お腹が空いているので早食いになる。昼食は職場の食堂で食べているが定食よりもラーメン大盛りが多い。まだ若いので少しくらい血圧が高くても大丈夫。しかし、妻からは『あなたの体重が増えてきたので心配。一緒に痩せよう』と言われている」と語った。
事業所の保健師はA さんに2回目の面接を行った。自分の健康をどう思っているのかを尋ねると「太っている自覚がある。スポーツジムに入会したことがあるが3 日しか通わずにやめてしまった。妻も心配しているので、ラーメンは大盛りから並にした」という答えが返ってきた。A さんの自己効力感を高めるための支援はどれか。
- ⑴ 昼食は定食にするよう指導する。さらに指導を重ねることは本人の達成を認めることにならず、負担感を与えます。
- ⑵ 今後起こりうる病気について説明する。病気の説明は危機感を高める働きかけで、自己効力感を高めるものではありません。
- ⑶ スポーツジムを3日でやめた理由を聞く。やめた理由を問うと失敗体験を思い出させ、かえって自信を損ないます。
- ⑷ ラーメンを大盛りから並にしたことを支持する。自分で実現できた行動を認めて支持することは、成功体験として自己効力感を高めます。
解説
正解は⑷です。自己効力感を高めるうえで最も効果が大きいのは、自分で実際にやってみてできたという成功体験です。Aさんはラーメンを大盛りから並に変えるという具体的な行動をすでに実現しており、この変化を保健師が認めて支持することで、自分にもできるという感覚が強まります。指導や病気の説明、失敗の理由を問うことは、かえって自信を損なうおそれがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成