退院後、A さんは自宅で療養することになった。今後もParkinson〈パーキン…
次の文を読み47〜49 の問いに答えよ。A さん(55 歳、男性)は1人暮らし。10 年前に振戦を主症状としてParkinson〈パーキンソン〉病と診断されたが、これまでは自立した日常生活を送っていた。最近、身体の両側の振戦に加えて、動作が徐々に遅くなりはじめ、歩行にも不安を感じる時があり外出や受診に介助が必要になった。現在の症状を主治医は、Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉重症度分類でステージⅡ、生活機能障害度2度と診断しており、2か月に1度の定期受診で経過をみている。
退院後、A さんは自宅で療養することになった。今後もParkinson〈パーキンソン〉病の症状の進行が予想される。A さんに対して、身体機能の維持のための日常生活上の指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 食事介助を受ける。自分で食べられる段階で介助を受けると、上肢の動きや嚥下の機能が低下します。
- ⑵ 移動時は電動車椅子を利用する。歩行が可能な段階で電動車椅子を使うと、下肢の筋力が急速に落ちてしまいます。
- ⑶ 訪問入浴介護サービスを利用する。入浴動作は全身を使う生活動作であり、自分でできる間は続けることが大切です。
- ⑷ ストレッチ等で体を動かす習慣を作る。体を動かす習慣は関節の可動域と筋力を保ち、廃用や転倒を防ぎます。
解説
正解は⑷です。Parkinson病では、動作が少なくなることで関節が硬くなり筋力も落ち、症状の進行以上に身体機能が低下します。ストレッチなどで体を動かす習慣をつくることは、関節の可動域と筋力を保ち、転倒や廃用を防ぐうえで有効です。食事介助や電動車椅子、訪問入浴の利用は、現在できている動作まで他者に委ねることになり、身体機能の維持にはつながりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成