A 君と母親が地域の関係機関を訪れて相談し、A 君の得意なことと苦手なことが明ら…
次の文を読み54、55 の問いに答えよ。A 君(8歳、男児)は、これまで学習面では支障をきたすことはなかったが、こだわりが強いところがあり、友達とのトラブルが起きることもあった。小学校3年生になってクラス替えがあり、図画工作の授業になると落ち着かない状態になり、教室を抜け出すことが多くなった。校舎内を歩き回ることも多く、養護教諭が落ち着くまで付き添い、どうしてもA 君が教室に戻らないときには、母親に迎えに来てもらうようになった。A 君は母親とともに医療機関を受診した結果、自閉症スペクトラム障害と診断された。
A 君と母親が地域の関係機関を訪れて相談し、A 君の得意なことと苦手なことが明らかとなり、学校は必要な支援の方針を確認することができた。母親からも「A の状況が分かって良かった。A にあった支援をお願いしたい」という言葉が聞かれた。支援の結果、A 君は、徐々に、授業を抜け出したくなると保健室に来るようになってきた。一方で、教室には落ち着いていられない状況は続いている。そこで特別支援コーディネーター、スクールカウンセラーも交えた校内委員会を開催して、A 君への今後の対応について検討した。A 君への対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 保健室内での養護教諭による学習の支援保健室での学習支援は養護教諭の職務を超え、教育の場としても適切ではありません。
- ⑵ スクールカウンセラーとの面談面談は心理的な支えにはなりますが、教室で過ごしにくい状況の解決にはなりません。
- ⑶ 特別支援学級への通級の検討特性に合わせた指導を受けられる場を検討することが、今の段階では適切です。
- ⑷ 学校行事への参加の促進行事への参加を促すことは、落ち着いて過ごせない状況への対応になりません。
解説
正解は⑶です。A君は保健室に来ることで自分を保てるようになった一方、教室では落ち着いていられない状況が続いています。この段階では、特性に合わせた指導を受けられる場として特別支援学級への通級を検討することが適切です。保健室での学習支援は養護教諭の職務を超え、本来の教育の場にもなりません。面談や行事への参加は、今の困りごとの解決に直接つながりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成