保健所の保健師が発生届を受理した際に診療所の医師へ確認することで優先度が高いのは…
次の文を読み52、53 の問いに答えよ。A さん(19 歳、男性)。大学生。1人暮らし。発熱および全身に発疹が出現したため、5月20 日に大学の近くの診療所を受診した。麻疹の疑いがあるため血液検査を実施し、血清IgM 抗体陽性のため、5月22 日に診療所の医師から保健所に届出があった。A さんは5月上旬に海外旅行に出かけ、不特定多数の人と接触があった。
保健所の保健師が発生届を受理した際に診療所の医師へ確認することで優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 海外旅行先渡航先は感染源の推定に役立ちますが、まず現在の所在を把握することが先です。
- ⑵ 現在の療養場所現在どこで療養しているかが分かって初めて、感染の広がりを防ぐ措置を始められます。
- ⑶ 診断結果の本人への説明本人への説明の有無も確認しますが、感染拡大の防止ほど急ぐ情報ではありません。
- ⑷ PCR 法による病原体遺伝子の検出遺伝子検査は確定診断のために行いますが、所在の把握より優先はされません。
- ⑸ 海外旅行以外での感染の機会の有無他の感染の機会の確認は感染源の調査にあたり、所在の把握の後に進めます。
解説
正解は⑵です。麻疹は感染力が非常に強く、空気感染によって広がります。届出を受けた保健所がまず確かめるべきは、患者が現在どこで療養しているかであり、それによって周囲への感染の広がりを防ぐ措置や接触者の把握を直ちに始められます。海外渡航歴や感染の機会、本人への説明、遺伝子検査の実施も必要な情報ですが、まず所在を押さえることが先になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成