ある日、母親が来所し「A の自宅に行ったら、ずっと布団に入ったまま、食事もちゃん…
次の文を読み50、51 の問いに答えよ。A さん(32 歳、男性)。父親は死去し、母親は隣の市で生活している。A さんは26歳の頃に会社で「自分は何でもできる」と言い、話がすぐに飛躍し強引な契約やミスが続き、27 歳で退職となった。翌年、無理な自動車運転による交通事故を起こし、入院先の病院で双極性障害と診断された。1か月の入院ののち退院したが、その後はアルバイトを転々としながら1人で暮らしていた。
ある日、母親が来所し「A の自宅に行ったら、ずっと布団に入ったまま、食事もちゃんと摂っていないようだ。A は眠れない、死にたいと言っている。どうしたら良いか」と相談があった。保健センターの地区担当保健師が母親と一緒にA さん宅を訪問した。A さんは、痩身で顔は青白く、表情は乏しい。保健師が確認するA さんの情報で優先されるのはどれか。
- ⑴ 自殺企図死にたいという訴えがあり、生命の危険の程度を判断するために最優先で確認します。
- ⑵ 睡眠の状況睡眠の状況も重要ですが、生命の危険の把握が先になります。
- ⑶ 食事の摂取量食事摂取量も必要な情報ですが、緊急性の判断には直接結びつきません。
- ⑷ 布団から出ない理由臥床の理由を尋ねることよりも、まず命に関わる危険の有無を確かめます。
解説
正解は⑴です。Aさんは「死にたい」と口にし、食事もとらず臥床が続き、やせて表情も乏しい状態です。この状況ではまず、具体的に死ぬ方法を考えているか、準備をしているかといった自殺企図の有無を確かめ、生命の危険の程度を判断しなければなりません。睡眠や食事、臥床の理由も大切な情報ですが、命に関わる危険の把握が何よりも優先されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成