介護老人福祉施設から保健所に、インフルエンザを発症する入所者が増加しており集団感…
介護老人福祉施設から保健所に、インフルエンザを発症する入所者が増加しており集団感染が懸念されるので、どのように対応したらよいかとの相談があった。感染拡大防止のために保健所が施設に行う指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 未発症の入所者にN 95 マスクを着用させる。N95マスクは空気感染する疾患に用いるもので、未発症の入所者には必要ありません。
- ⑵ 発症した職員の復帰は解熱の翌日からとする。解熱後もウイルスの排出が続くため、翌日の復帰では早すぎます。
- ⑶ インフルエンザワクチン未接種の職員は自宅待機させる。ワクチン未接種を理由に自宅待機させる根拠はなく、人員の確保も難しくなります。
- ⑷ 多数の入所者が集まって実施しているレクリエーション活動を休止する。多数が集まる機会を減らすことは、集団感染を防ぐ基本的な対策です。
- ⑸ 職員および面会者が入所者の部屋へ入退室する時にアルコールで手指消毒を行う。入退室時の手指消毒は、接触を介した感染の広がりを断つうえで有効です。
解説
正解は⑷と⑸です。インフルエンザの集団感染を防ぐには、多数が集まる機会を減らすことと、接触による感染を断つことが基本になります。レクリエーション活動の休止と、入退室時のアルコールによる手指消毒はこれにあたります。N95マスクは空気感染する結核などに用いるもので一般の入所者には不要であり、発症した職員は解熱後も一定期間は復帰せず、未接種を理由に待機させる根拠もありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成