A さんの夫に対するB 保健師の対応で最も適切なのはどれか。
次の文を読み52、53 の問いに答えよ。A さん(79 歳、女性)。夫(80 歳)と2人暮らし。腰痛があり2年前から整形外科に通院している。A さんは、市役所の高齢福祉課の窓口に朝から2時間以上座っていた。高齢福祉課のB 保健師がA さんに声をかけたところ、A さんは「何をしに来たか忘れた。どうしようかしら」と話した。B 保健師はA さんに了解を得て夫に迎えに来てもらい、夫から話を聞いた。夫はA さんについて「普段と変わった様子はなく、日々の生活で困っていることもない」と困惑した表情で話す。
A さんの夫に対するB 保健師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ かかりつけ医に相談するように促す。かかりつけは整形外科であり、認知症の評価や継続した支援にはつながりにくい対応です。
- ⑵ 認知症外来のある医療機関一覧表を渡す。一覧表を渡すだけでは受診につながるとは限らず、支援も途切れてしまいます。
- ⑶ 担当地区の民生委員に相談することを勧める。民生委員は見守りを担いますが、受診や介護サービスの調整までは行えません。
- ⑷ 地域包括支援センターの保健師に連絡することの了承を得る。高齢者の総合相談を担う機関につなぐ対応で、了承を得ることで個人情報にも配慮できます。
解説
正解は⑷です。Aさんには見当識の低下がみられ、認知症が疑われます。高齢者の総合相談と継続的な支援を担うのは地域包括支援センターであり、その保健師につなぐことで、受診の調整や介護保険の利用、見守り体制づくりまで一貫して支援できます。個人情報を伝えることになるため、夫の了承を得てから連絡することが大切です。一覧表を渡すだけでは支援が途切れます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成