被災後7日、A 避難所の避難者は200 人となった。日中は自宅の片付けに出かける…
次の文を読み50、51 の問いに答えよ。大規模災害が発生し、市内に避難所が開設された。被災後3日、A 避難所には300 人が避難しており、市保健師1人が配置されている。B さん(85 歳、男性)は、脳梗塞の既往があり、右片麻痺で杖歩行である。要介護1の認定を受けている。B さんの妻が「夫はトイレが心配で、ほとんど眠れていないようです。そのせいか時々私のことが分からなくなります」と保健師に話した。
被災後7日、A 避難所の避難者は200 人となった。日中は自宅の片付けに出かける者もいるが、身体活動が少なく横になっている高齢者も多い。A 避難所担当の保健師は、避難者名簿、避難所生活のスケジュール表を作成し、健康支援を行うこととした。この時の保健師の対応で優先されるのはどれか。
- ⑴ 炊き出しメニューの工夫食事の工夫も必要ですが、身体活動の低下による危険への対応が先になります。
- ⑵ 避難者全員の睡眠状況の確認睡眠状況の確認は有用ですが、全員に行うことが最優先とはいえません。
- ⑶ 整形外科医による健康教育の依頼専門医による健康教育は有益ですが、まず日常的に続けられる取り組みが必要です。
- ⑷ 深部静脈血栓症〈DVT〉の予防体操の実施身体活動の低下が著しく、深部静脈血栓症や生活不活発病を防ぐ取り組みが優先されます。
解説
正解は⑷です。被災後7日となり、避難所では横になって過ごす高齢者が多く、身体活動が著しく減っています。この状態が続くと深部静脈血栓症や生活不活発病の危険が高まるため、全員で取り組める予防体操を日課に組み込むことが優先されます。食事の工夫や睡眠状況の確認も大切ですが、動かないことによる健康被害を防ぐ取り組みが、この時期には最も必要になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成