2か月前に発生した大規模災害後に設置された仮設住宅を巡回訪問中の保健師に、A さ…
2か月前に発生した大規模災害後に設置された仮設住宅を巡回訪問中の保健師に、A さん(16 歳、高校生)の母親から、娘が登校中に被災し、被災後3週から不眠を訴え、泣いたり怒鳴ったり感情の起伏が激しく、ほとんど部屋から出ず、学校に行かないため心配だとの相談があった。訪問時は、A さんには会えなかった。保健師が行う母親への助言で適切なのはどれか。
- ⑴ 「このまま見守りましょう」症状が2か月近く続いており、見守りにとどめると回復の機会を逃してしまいます。
- ⑵ 「精神科医に相談しましょう」専門的な治療を要する状態が疑われ、精神科医への相談につなぐことが適切です。
- ⑶ 「学校のカウンセラーに相談しましょう」登校できていない状況で、学校のカウンセラーだけでは必要な医療につながりません。
- ⑷ 「被災時にどのような体験をしたのか聞いてみましょう」体験を詳しく聞き出すことは症状を悪化させるおそれがあり、避けるべき対応です。
解説
正解は⑵です。Aさんは被災後3週から不眠、感情の起伏の激しさ、閉じこもりが2か月近く続いており、心的外傷後ストレス障害などの専門的な治療を要する状態が疑われます。この段階では見守りにとどめず、精神科医への相談につなぐことが適切です。被災時の体験を家族が詳しく聞き出すことは、かえって症状を悪化させるおそれがあるため避けます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成