現時点で、保健師が行うA さんの支援で適切なのはどれか。
次の文を読み54、55 の問いに答えよ。A さん(62 歳、女性)。夫(67 歳)と次男夫婦(ともに30 代、会社員)の4人暮らしである。起立時にふらつきが見られたため、専門病院を受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。難病の医療費助成の申請書が保健所に届き、保健師は家庭訪問を実施した。A さんは起立時にふらつくことはあるが、日常生活動作〈ADL〉は自立、専門病院に月1回、一人で受診している。既往歴に特記すべきことはない。脊髄小脳変性症については医師より病名の告知、説明は受けている。A さんは料理が好きで、食事の準備はA さんが行っている。
現時点で、保健師が行うA さんの支援で適切なのはどれか。
- ⑴ 嚥下訓練の導入を計画する。嚥下障害はまだ現れておらず、現時点で訓練を導入する段階ではありません。
- ⑵ コミュニケーション手段を確立する。構音障害が進んでから検討するもので、現時点では必要ありません。
- ⑶ 料理が継続できるよう環境を整える。できている家事を続けられるよう環境を整えることで、役割と生きがいを保てます。
- ⑷ 訪問看護を導入し、ケア体制を整える。訪問看護は医療的な支援が必要になってから導入を検討する段階です。
解説
正解は⑶です。Aさんは診断を受けたばかりで、起立時のふらつきはあるものの、まだ家事を担える段階にあります。この時期に大切なのは、できていることを続けられるよう環境を整え、役割と生きがいを保つことです。台所に手すりや椅子を用意するなどの工夫が支援になります。嚥下訓練やコミュニケーション手段の確立、訪問看護の導入は、症状が進んでから検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成