市の乳児健康診査において股関節開排制限の有無について確認を行い、片側に異常を認め…
市の乳児健康診査において股関節開排制限の有無について確認を行い、片側に異常を認めた児の状況を図に示す。この時に確認できた児の状況で正しいのはどれか。
- ⑴ 左側の足の長さが右側より長い。脱臼している側の下肢は短く見えるため、左側が長いという記述は誤りです。
- ⑵ 右側の鼠径部の皮膚溝が左側より深い。皮膚のしわが深くなるのは患側であり、左右が逆になっています。
- ⑶ 右側の大腿部のしわの数が左側より多い。大腿部のしわの数が多くなるのも患側で、左右が逆の記述です。
- ⑷ 左側の股関節の開排が正中より70 度以下である。開排制限がある側では開排角度が70度以下となり、所見と一致します。
- ⑸ 右側の股関節の開排が正中より120 度以上である。正常な側でも開排は90度程度までで、120度以上にはなりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。発育性股関節形成不全では、脱臼している側の股関節の開排が制限され、正中からの開排角度が70度以下になります。あわせて患側の下肢が短く見え、大腿部や鼠径部の皮膚のしわが患側で多く深くなります。図では左側に開排制限が認められているため、左側の開排が70度以下であるという記述が正しく、他の所見は左右が逆になっています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成