家庭訪問の間、B ちゃんは機嫌よく過ごしている。保健師が予防接種の書類の説明を行…
次の文を読み41〜43 の問いに答えよ。A さん(26 歳、女性)。会社員の夫と長女のB ちゃん(1歳8か月)との3人暮らし。B ちゃんは1歳児健康診査を受診しており、異常はなかった。1歳6か月児健康診査が未受診だったため、地区担当の保健師が電話で次回の1歳6か月児健康診査の日程を連絡した。A さんが電話に出たが、対応の声は小さく「B は元気です。心配なことはありません」と言い、保健師の受診の勧めに応じなかった。保健師は「健康診査の会場でお渡しする予防接種の書類がありますので、受診できないようならお持ちしますね」と伝えて電話を切り、家庭訪問を行うこととした。
家庭訪問の間、B ちゃんは機嫌よく過ごしている。保健師が予防接種の書類の説明を行っている間、A さんは顔を伏せたままであった。ドメスティック・バイオレンス〈DV〉のスクリーニングとして、保健師は「家庭訪問をした方にお聞きしている質問がありますのでお尋ねしますね」とA さんに説明してから質問を行った。ドメスティック・バイオレンス〈DV〉のスクリーニングとして保健師が行う質問で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「今一番困っていることは何ですか」広く困りごとを尋ねる質問で、暴力の有無を把握する問いにはなりません。
- ⑵ 「何もできないと落ち込むことがありますか」気分の落ち込みを尋ねる質問で、抑うつのスクリーニングにあたります。
- ⑶ 「嫌なことがあってもすぐに忘れることができますか」気持ちの切り替えを尋ねる質問で、暴力の把握には結びつきません。
- ⑷ 「パートナーといるときに怖いと感じることがありますか」恐怖を感じるかを尋ねることで、身体的な暴力に限らず精神的な支配も把握できます。
解説
正解は⑷です。DVのスクリーニングでは、暴力を受けているかどうかを直接尋ねるのではなく、パートナーといるときに恐怖を感じるかという問い方をすることで、身体的な暴力に限らず精神的な支配や威圧も含めてとらえられます。答えやすく、本人が被害を自覚していない場合にも気づきのきっかけになります。困りごとや気分を尋ねる質問では、暴力の有無は分かりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成