保健師はA さんの健康診断の結果を受け、行動変容に向けて面接を行った。Aさんは「…
次の文を読み52、53 の問いに答えよ。A さん(45 歳、女性、会社員)。夫と2人暮らし。A さんが勤務する会社では保健師が職員の健康管理のために面接による相談事業を実施している。A さんは定期健康診断を受診し、結果は身長160 cm、体重55 kg、BMI 21、血圧118/70 mmHg。トリグリセリド90 mg/dL、HDL コレステロール70 mg/dL、LDL コレステロール139 mg/dL、HbA1c 5.0 %、AST 〈GOT〉 20 IU/L、ALT 〈GPT〉 15 IU/L、γ-GTP 20IU/L であった。既往歴に特記すべきことはなく、現在治療中の疾患はない。飲酒はビール350 mL/日を週5日、喫煙はしていない。
保健師はA さんの健康診断の結果を受け、行動変容に向けて面接を行った。Aさんは「管理的な立場で仕事をしているため、帰宅は遅く21 時くらいになってしまいます。家事もあり毎日が忙しいので、体調を崩したら困るなと思ってはいますが、具合が悪いところもないので具体的には何もしていません」と話した。行動変容のステージから判断してA さんへの保健師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 生活パターンの問題を指摘する。問題を指摘されると責められたと感じ、取り組む気持ちが遠のいてしまいます。
- ⑵ 健康診断の結果の理解度を確認する。結果をどう受け止めているかを確かめ、自分の状態を理解できるよう支えます。
- ⑶ 生活習慣の改善に向けた目標を一緒に立てる。目標を立てるのは、行動に移す準備が整った段階で行うことです。
- ⑷ 生活習慣の改善に向けて夫の協力を得るように伝える。家族の協力を求める助言も、本人が取り組む気持ちになってからの段階です。
解説
正解は⑵です。Aさんは体調を崩したら困るとは思っているものの、具合の悪いところもなく具体的には何もしていないと話しており、変化を考え始めてはいるが行動には移していない段階にあります。この段階では、まず健康診断の結果をどう受け止めているかを確かめ、自分の状態を正しく理解できるよう支えることが先になります。目標づくりはその後の段階です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成