保健師の活動によって1 年間のメンタルヘルス相談の件数は延べ400 件となった。…
次の文を読み47〜49 の問いに答えよ。職員数が500 人である企業の保健師2 人は本社に配置され、週に4 日、1 日4 回のメンタルヘルス相談を本社の健康管理室で実施している。この企業には県内に20 か所の営業所があり、どの営業所でも時間外業務が多い。A 営業所の職員数は40 人で、この6 か月で2 人が仕事によるストレスに起因するうつ病と診断され、1 人が休職した。
保健師の活動によって1 年間のメンタルヘルス相談の件数は延べ400 件となった。相談内容は職場内の人間関係のトラブルによるものや時間外業務による疲労やストレスが過半数を占めた。保健師は、各営業所でのメンタルヘルスについて新たに取り組むことが必要と考えた。最も効果的なのはどれか。
- ⑴ 人間関係のトラブルを解消するため各営業所を訪問する。個別の対応にとどまり、全営業所への広がりがありません。
- ⑵ アサーショントレーニングに関する講演会を開催する。自分の考えを伝える力を共通して学べる予防的な取り組みです。
- ⑶ 営業所長に各相談者の悩みに関する情報提供を行う。相談内容を上司に伝えることは、守秘義務に反します。
- ⑷ 時間外業務の多い職員の転属を営業所長に提案する。転属は根本的な解決にならず、本人の意向も無視しています。
解説
正解は⑵です。相談の過半数が職場の人間関係によるものであることから、職員が自分の考えや気持ちを相手を尊重しながら伝える力を身につけることが有効です。アサーショントレーニングの講演会は、各営業所の職員が共通して学べる予防的な取り組みになります。個別のトラブル対応や相談内容の提供、転属の提案は、全体への働きかけにはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成