55 歳男性。最近、物が二重に見えたり、頭痛やめまい症状が現れたりしたため、大学…
55 歳男性。最近、物が二重に見えたり、頭痛やめまい症状が現れたりしたため、大学病院を受診し、造影 CT 検査を受けるために入院となった。医師は造影剤としてイオパミドール注射液を使用予定である。本剤の使用にあたり、入院支援センターの薬剤師が収集する情報として重要性が高いのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 亜鉛サプリメントの使用亜鉛サプリメントはヨード造影剤の使用にあたって特に重要な情報ではありません。
- ⑵ 閉所に対する恐怖閉所恐怖は主にMRI検査で問題となり、造影CTの造影剤使用で重要性が高い情報ではありません。
- ⑶ 気管支ぜん息の既往気管支ぜん息の患者では造影剤による重篤な副作用の頻度が高く、既往歴の確認は重要です。
- ⑷ 脂質異常症治療薬の使用脂質異常症治療薬はヨード造影剤と問題となる相互作用がなく、重要性は高くありません。
- ⑸ 腎機能造影剤は腎排泄で、腎機能低下時に造影剤腎症のリスクが高まるため、腎機能の確認は重要です。
解説
正解は⑶と⑸です。ヨード造影剤のイオパミドールは、気管支ぜん息の患者では重篤な副作用(アナフィラキシーやぜん息発作)の発現頻度が高いとされるため、既往歴の確認が重要です。また造影剤は腎排泄で、腎機能が低下している患者では造影剤腎症を起こしやすいため、腎機能を確認します。ビグアナイド系糖尿病薬の服用確認も重要です。閉所恐怖はMRI検査で問題になることが多く、亜鉛サプリメントや脂質異常症治療薬は造影剤使用時に特に重要な情報ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成