以下の構造式で示される薬物の脳内への移行に、主として関与するトランスポーターはど…
以下の構造式で示される薬物の脳内への移行に、主として関与するトランスポーターはどれか。1つ選べ。
- ⑴ P-糖タンパク質P-糖タンパク質は血液脳関門で薬物を血液側へ汲み出す排出トランスポーターで、脳内移行を妨げます。
- ⑵ 有機カチオントランスポーターOCT2OCT2は主に腎尿細管の血管側膜でカチオン性薬物の取り込みに関わります。
- ⑶ 有機アニオントランスポーターOAT3OAT3は主に腎尿細管でアニオン性薬物の分泌に関わり、脳への取り込みの主経路ではありません。
- ⑷ 中性アミノ酸トランスポーターLAT1LAT1は血液脳関門で大型中性アミノ酸を輸送し、レボドパなどアミノ酸類似薬物の脳内移行を担います。
- ⑸ グルコーストランスポーターGLUT1GLUT1は血液脳関門でグルコースを輸送しますが、アミノ酸類似薬物の主な輸送体ではありません。
解説
正解は⑷です。中性アミノ酸トランスポーターLAT1は血液脳関門の毛細血管内皮細胞に発現し、フェニルアラニンなどの大型中性アミノ酸を脳内へ運びます。レボドパ、メルファラン、ガバペンチンなどアミノ酸類似構造をもつ薬物はLAT1を介して脳へ移行します。P-糖タンパク質は脳から血液側へ薬物を排出する方向に働き、OCT2やOAT3は主に腎尿細管での分泌に関わります。GLUT1はグルコースの輸送体で、アミノ酸型の薬物の輸送には主に関与しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成