ヒトでは合成されない、真菌に特異的な細胞膜成分はどれか。1つ選べ。
ヒトでは合成されない、真菌に特異的な細胞膜成分はどれか。1つ選べ。
- ⑴ ホスファチジルエタノールアミンホスファチジルエタノールアミンはヒトの細胞膜にも存在するリン脂質で、真菌特異的ではありません。
- ⑵ ホスファチジルセリンホスファチジルセリンはヒトの細胞膜内層に多いリン脂質で、ヒトでも合成されます。
- ⑶ スフィンゴミエリンスフィンゴミエリンはヒトの神経髄鞘などに多いスフィンゴリン脂質で、真菌特異的ではありません。
- ⑷ エルゴステロールエルゴステロールは真菌の細胞膜に特有のステロールで、ヒトでは合成されず抗真菌薬の標的となります。
- ⑸ コレステロールコレステロールはヒトなど動物細胞膜の主要ステロールで、ヒトで合成されます。
解説
正解は⑷です。エルゴステロールは真菌の細胞膜に特有のステロールで、ヒトの細胞膜ではコレステロールがその役割を担います。この違いが抗真菌薬の選択毒性の基盤となっており、アムホテリシンBはエルゴステロールに結合して膜に孔をあけ、アゾール系薬はラノステロール14α-脱メチル化酵素を阻害してエルゴステロール合成を妨げます。ホスファチジルエタノールアミンなどのリン脂質はヒトでも合成されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成