真菌に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
真菌に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 原核生物である。真菌は核膜に包まれた核をもつ真核生物です。原核生物は細菌などです。
- ⑵ 芽胞を形成する。芽胞はバシラス属やクロストリジウム属などの細菌が形成する耐久構造です。真菌は胞子をつくりますが芽胞ではありません。
- ⑶ 細胞壁の主成分はセルロースである。真菌の細胞壁の主成分はキチンやβ-グルカン、マンナンです。セルロースは植物の細胞壁の主成分です。
- ⑷ コレステロールを合成する。真菌の細胞膜のステロールはエルゴステロールです。アゾール系抗真菌薬はその合成を阻害します。
- ⑸ 80S リボソームを有する。真菌は真核生物なので、細胞質に80Sリボソームをもちます。細菌の70Sとは異なります。
解説
正解は⑸です。真菌は核膜をもつ真核生物であり、細胞質には真核生物型の80Sリボソーム(60S+40S)をもっています。細菌の70Sリボソームとは異なるため、70Sリボソームを標的とする抗菌薬は真菌に効きません。真菌の細胞壁はキチンやβ-グルカンが主成分で、細胞膜にはコレステロールではなくエルゴステロールを含みます。芽胞は一部の細菌がつくる耐久構造で、真菌はつくりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成