ある薬物は血漿と組織に分布し、その血漿中非結合形分率は0.10、組織中非結合形分…
ある薬物は血漿と組織に分布し、その血漿中非結合形分率は0.10、組織中非結合形分率は0.50 である。この薬物を患者に投与したときの分布容積(L)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、この患者の血漿容積は3 L、組織容積は40 L とする。
- ⑴ 0.30.3 Lは血漿容積に非結合形分率を掛けた値で、分布容積の式に合いません。
- ⑵ 33 Lは血漿容積のみで、組織への分布を考慮していません。
- ⑶ 113+40×(0.10/0.50)=11 Lとなるので正答です。
- ⑷ 4343 Lは血漿容積と組織容積を単純に足した値で、結合の違いを考慮していません。
- ⑸ 203203 Lは分配比を逆(0.50/0.10)にした値で誤りです。
解説
正解は⑶です。分布容積はVd=Vp+VT×(fp/fT)で表されます。Vpは血漿容積、VTは組織容積、fpとfTは血漿中と組織中の非結合形分率です。数値を代入すると、Vd=3+40×(0.10/0.50)=3+8=11 Lとなります。血漿タンパク結合が強い(fpが小さい)ほど分布容積は小さく、組織結合が強い(fTが小さい)ほど分布容積は大きくなる関係を押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成