炎症性疾患時に増加し、プロプラノロールが最も強く結合する血漿タンパク質はどれか。…
炎症性疾患時に増加し、プロプラノロールが最も強く結合する血漿タンパク質はどれか。1つ選べ。
- ⑴ アルブミンアルブミンは主にワルファリンなどの酸性薬物と結合し、炎症時にはむしろ減少します。
- ⑵ α-グロブリンα-グロブリンは血漿タンパク質の分画名で、プロプラノロールが最も強く結合する特定のタンパク質ではありません。
- ⑶ フィブリノーゲンフィブリノーゲンは凝固因子で、薬物結合の主要なタンパク質ではありません。
- ⑷ C 反応性タンパク質CRPは炎症マーカーとなる急性期タンパク質ですが、塩基性薬物の主な結合タンパク質ではありません。
- ⑸ α1-酸性糖タンパク質炎症時に増加し、プロプラノロールなど塩基性薬物が強く結合するので正答です。
解説
正解は⑸です。α1-酸性糖タンパク質は急性期タンパク質の一つで、炎症、外傷、手術、心筋梗塞などで血漿中濃度が増加します。プロプラノロール、リドカイン、イミプラミンなどの塩基性薬物は主にこのタンパク質に結合します。そのため炎症時には結合率が上昇し、非結合形分率が低下して薬効や体内動態が変化することがあります。酸性薬物は主にアルブミンに結合する点と対比して覚えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成